「糖」には強壮・強精作用がある

角砂糖
紹興酒に氷砂糖を入れるのは、単に甘味をつけるためだけではない。氷砂糖を入れることにより体を温める作用のほか、強壮・強精効果が生ずるためだ。「白砂糖の害」を声高らかに叫ぶ学者もいるが、奈良時代や平安時代では、砂糖は薬として用いられたという。もし「白砂糖」の害をいうなら、それは、単に白砂糖の「食べすぎ」ということになる。

漢方薬で、最初の薬とされている風邪薬の「桂枝湯」は、桂枝(ニッキ=シナモン)、生姜、大棗(なつめ)、芍薬(の根)より成っている。含有生薬は全く同じで「芍薬」の量を増やしたのが「桂枝加芍薬湯」だ。これは腸を温めることで「腹満、腹痛、便秘、下痢、しぶり腹」などに効く。この「桂枝加芍薬湯」に「膠飴」を加えたものは「小建中湯」になる。

疲れやすく、血色も悪く、腹痛や動悸、夜尿、鼻血などの症状が頻繁に起こる虚弱児に著効を呈する。

「股飴」は「米麦などのでんぶんに麦芽を加えて、糖化したもの」で、強壮作用がある。ここにも「糖」の強壮効果が顕著に表現されている。

玄米は、漢方医学では「米」といわれ、「止渇」「滋養」「強壮」作用がある。やのどの痛みの妙薬の「麦門冬湯」の成分である。また、口渇や糖尿病に用いられる「白虎加人参湯」の成分にもなっている。

糖をいっぱい含んでいる「小麦」「大衆」(の実)「甘草」より成る「甘麦大棗湯」は「ヒステリー、夜泣き、てんかん、チック症」に効く。「大束」は「ナツメの果実」であるが、強壮、利尿、鎮痛作用があり、数多くの漢方薬の含有成分になっている。「甘草」(マメ科の甘草の根)は、醤油の甘味成分として使われているが、ほとんどの漢方薬に配合生薬間の副作用の緩和、防止のために配合されている。「甘草」そのものにも、鎮咳、去痰、解毒、鎮痛、鎮座などの作用がある。甘草だけで作られている「甘草湯」は、急性の咳、のどの痛み、口内炎、腹痛、痔の痛み…に著効する。

この「甘草」と「芍薬」(シャクヤクの根、これも根菜なので糖が多量に含まれる)の二生薬から成る「芍薬甘草湯」は、腹痛、胆石や尿路結石の痛(つっぱるような激痛)、手足の痛み、こむら返りなどに速効する。

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